顧客がブランドのファンになる。
株主がブランドを高く評価する。
稼ぐブランドは組織の「熱量(コミットメント)」で決まる。
ブランド・エクイティを高めれば、顧客ロイヤルティが向上し、利益が創出される。
この事実を商品ブランドからコーポレート・ブランドへ昇華させた企業があります。
ディズニー、マイクロソフト、ソニー、アップル・・・など等がそれです。
数多くの商品を1つの傘の下に収めて、収斂されたイメージを創出する力は他社の追随を許しません。
消費者は個々の商品から全体のイメージを容易に連想することができます。
たとえば、ディズニーでは「楽しさ」、マイクロソフトなら「安心感」、ソニーなら「高品質」、アップルなら「独創性」といった具合です。
では、なぜこれらの企業は卓越したブランディングの技術を獲得できたのか、という疑問が湧いてきます。
世界に認められた経営トップが陣頭指揮をとったのかもしれません。
ブランドに関して優れた能力を持つ社員を数多く擁していたのかもしれません。
あるいは、真摯なステークホルダーたちば下支えしてくれたのかもしれません。
いずれにしても、そのうちの1つのグループだけが突出していたわけではないはずです。
何故なら、ブランドを生み育てるのは、経営陣、社員、ステークホルダーの関心と熱意だからです。
このトライアングルが形成されて初めて、ブランドに命が宿るのです。
ブランドを市場に浸透させ、顧客の価値を提案するのは、社員にほかなりません。
ですから、社員は自社ブランドのファンでなければなりません。
一時、アップルコンピューターが窮地に立たされたことがありました。
最近、見事なまでの復活を果たしましたが、その背後には熱狂的な社員ファンがいたのです。
経営陣、社員、ステークホルダーのトライアングルが美しいハーモニーを奏でる時、ブランドは真の価値を発揮します。
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